ワッツイット

ワッツイット【わっついっと】
What’s it, WOTSIT?

何かの道具や器具として作られたが、その用途が分からないような物体のこと。または、それを当てる遊びのこと。とくに用途や意図が想定されていない物体は通常これに含めない。ただし、ある物体に関する情報が失われた後に何らかの用具だと認識された結果、これに含まれてしまう可能性はある。

「これはキッチン用品だが、説明書をなくしてしまった。いつか―になりそうだ」

凡例(のような、まえがき)

凡例(のような、まえがき)

見出し語【読み】
パズルっぽいものを語るコトバの意味・使われ方などを集めました。
ここに並ぶのは、どう見ても普段の生活では登場しない用語だったり、
もしくは、よくある表現を狭い意味で使っているコトバたちです。

※対応する英語表現は、あてにならないことがあります。

「用例」
(―に見出し語。実在する人物・団体の発言や作品とは無関係です)

全検

全検【ぜんけん】
perfect search?

ある問題に対して、答えの可能性を、すべて調べ尽くすこと。解の数を知ることで、ユニーク解かどうかを確認することもできる。多くの場合はプログラムを使うが、手で解くケースも含まれる。

「―してみたら、これはユニーク解ではありませんでした」

ノンノッチャブル

ノンノッチャブル【のんのっちゃぶる】
non-notchable

ノッチャブルでないこと。または、そのようなピースのこと。つまり、ピースの凹みに行き止まりがあるために、貫通して削るだけでは作れない構造をしている。実際に作るときには、ノミやフライスといった工具がないと削れない。とくに、フライス(milling cutter)を使えば作れるものをミラブル(millable)と呼んで、さらに分類することがある。

「―を作るのは面倒だから、キューブを貼り付けておこう」

ノッチャブル

ノッチャブル【のっちゃぶる】
notchable

ピースに溝が付けられること。または、そのようなピースのこと。伝統的な組木のピースを分類する際に、この語が用いられることが多い。ここで「溝が付けられる」とは、直線的に貫通して削るだけでピースが完成できることを指す。この方法で作れないものはノンノッチャブルと呼ばれる。

「手に取った、このピースだけが―だった。内部空間があるのかもしれない」

ツイスティ・パズル

ツイスティ・パズル【ついすてぃぱずる】
twisty puzzle

その一部を回転させることで、色や図柄などを合わせる立体的なパズルのこと。ルービック・キューブから始まって、その派生品は数多く作られてきた。スライディング・ブロック・パズルを立体的に発展させたと見る向きもある。

「これも―に入るらしいが、隣のものと区別がつかない」

ルービック・キューブ

ルービック・キューブ【るーびっく・きゅーぶ】
Rubik’s cube

立方体の各層を回転させながら、各面の色を揃えるパズルのこと。まれに、これと同じ動きのパズル全体を指すこともあるが、それらは最近、ツイスティ・パズルと呼ばれるようになってきた。全体の形状から「3×3×3」と称されることがあり、姉妹品に2×2×2の「ルービック・ポケット(ルービック・ジュニア)」、4×4×4の「ルービック・リベンジ」、5×5×5の「ルービック・プロフェッサー」がある。

「これは純正品の―と同じ動きだけど、中の構造は微妙に違うんだね」

裁ち合わせ

裁ち合わせ【たちあわせ】
disection and reassembly puzzle?

ある図形を分割し、それらを再び組み合わせて別の図形を作ること。「切り継ぎ」とも呼ばれる。一般に、ピース数は少ないほど、または切り出した図形を裏返して使わないほど良いとされる。

「―の問題として出題されているが、始めからピースを示すべきではないか」

ユニット

ユニット【ゆにっと】
unit

単位となるもの。例えば、ポリフォームにおいてピースを構成する単位となるもの。同じ意味で素子と呼ばれることもある。

「これは正方形を―とするから、もっと自由に拡張できるはず」