そろそろ、伏線の回収というか、前振りの後付けをしておきたい。
結論から言うと、パズラボ帖の最新刊が出たのだ。前号の『パズラボ帖5』が2011年に出てから、十年ちょっと経ったことになる。
http://kofth.com/projects/pzlbc/
前号は「ふしぎもの」と名付け、パズルの世界では周辺分野のように扱われてきた品々に注目したのだけれど、今回の特集は「グラスパズル」という王道のシリーズ。ある時期に界隈をにぎわせただけあって、けっこう話題も多い。
残念ながら、グラスパズルそのものは終了しているので、これから新作が出ることはないし、もし今から出たとしても、当時のラインナップと同等に捉えられることはないだろう。ただ、シリーズとしては止まっているからこそ、これまでの状況を整理しやすいし、また整理する意義もある。
この特集については、本当に話題が色々あって、それこそ、完成までに十年近く経った事情さえもエピソードの一つと言えそうだ。そのあたり、つらつら書くとキリがないから、ひとまずポッドキャスト「パズルの話半分」で話そうと思っている。
そんなことより、今すぐ手に入れて読みたい、という熱意ある人(とても良いお客さん)は、下記のリンク先に進むと良いかもしれない。
https://shop.puzzlab.com/?pid=171628739
ところで、以前の記事に書いた「定番」というのは、本件のことだった。この冊子を定番と言うには発行まで長すぎるが、それだけ手間のかかるものだし、いくらか引っ張る方が説得力も増すのではないか。そう達観しておこう。